KDE

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Resources

KDEとは、人気のPlasmaデスクトップ環境を含む、豊富なアプリケーションを開発しているフリーソフトウェアコミュニティです。

GentooのKDEサポートは、大量のKDEベースのソフトウェアの他にも、KDE Frameworks 5、Plasma 5、Applicationsと多岐に渡って非常に優れています。

必要条件

プロファイル

必ずしも必要ではありませんが、容易なインストールと快適なKDEの利用ために適切なprofileを選択することを推奨します。profileが多数のグローバルまたはパッケージ特有のUSEフラグをセットしてくれるためです。

最も適したプロファイルを選択するには、まず利用可能なものをリストします。

root #eselect profile list
  ...
  [12]  default/linux/amd64/17.0 (stable)
  [13]  default/linux/amd64/17.0/selinux (stable)
  [14]  default/linux/amd64/17.0/hardened (stable)
  [15]  default/linux/amd64/17.0/hardened/selinux (stable)
  [16]  default/linux/amd64/17.0/desktop (stable)
  [17]  default/linux/amd64/17.0/desktop/gnome (stable)
  [18]  default/linux/amd64/17.0/desktop/gnome/systemd (stable)
  [19]  default/linux/amd64/17.0/desktop/plasma (stable)
  [20]  default/linux/amd64/17.0/desktop/plasma/systemd (stable)
  ...

それから、X を適切なプロファイル番号で置き換えて正しいプロファイルを選択します:

root #eselect profile set X

Plasma 5デスクトップ環境には、OpenRC なら desktop/plasmasystemd なら desktop/plasma/systemd を選んでください。プロファイルでセットされるもの以外の USE フラグの組み合わせも(特に KDE Plasma デスクトップ環境全体ではなくて選択したアプリケーションを実行する場合は)技術的には可能かもしれませんが、サポートされていなかったり、検証されていなかったり、あるいは予期しない機能喪失を引き起こすかもしれないことに注意してください。

サービス

これらのサービスは、先ほど選んだ profile によるデフォルトのものが - 以下の章でのインストール作業で - 自動的に導入されますが、それでも KDE Plasma を初めて開始する前に正しくセットアップする必要があります。デフォルトから外れたい場合には KDE Plasma や KDE Applications に先立って emerge ‑‑oneshot を使ってそれらをインストールし、Portage がそれらを考慮に入れることができるようにすることをお勧めします。これらのサービスをセットアップする方法については以下のリンクをたどってください。

セッショントラッカー

これらのうち1つだけを選択します:

  • elogind: systemd プロジェクトから抽出された、OpenRC やその他の init システムとともに使用するためのスタンドアローンの logind パッケージ。
  • systemd: systemd の一部であるセッショントラッカーを使用します。systemd のユーザーは、ここではこの他のものに取り組む必要はありません。
  • consolekit: ユーザー、ログインセッションおよび seat を定義、追跡するためのフレームワーク。これが desktop/plasma プロファイルの現在のデフォルトです。

Wayland をサポートするには logind の実装が必要です。Gentoo は systemd への代替として elogind を提供しています。

デバイスマネージャー

これらのうち1つだけを選択します:

  • eudev: よりよい互換性を得ることを目標としている、Gentoo による udev のフォーク。これが desktop/plasma プロファイルの現在のデフォルトです。
  • udev: udev による Linux の動的かつ一貫したデバイス命名のサポートを有功化します。
  • systemd: systemd の一部であるデバイスマネージャーを使用します。systemd のユーザーは、ここではこの他のものに取り組む必要はありません。

その他

  • D-Bus: D-Bus メッセージバスシステムの使用を有効化します。
  • polkit: システム全体のサービスへの権限を管理する polkit フレームワークを有功化します。
  • udisks: ストレージ関係のいくつかのサービスのサポートを有効化します。

X サーバー

X 環境をセットアップするには X server の記事を読み、その手順に従ってください。

パッケージの衝突

KDE Plasma や Applications には多くの依存関係があります。これらの依存関係のいくつかは選択されるパッケージをあらかじめ決定しますが、それ以外では複数の選択肢があります。

Plasma

Plasma 5は現在の世代のKDEのデスクトップ環境で、Qt 5とKDE Framework 5に基づいています。

入手可能なバージョン

KDE Gentoo Ebuild repository Status
KDE Plasma 5.14.3 kde-plasma/plasma-meta-5.14.3 gentoo Stable for amd64 and x86; Testing for arm and arm64
KDE Plasma 5.14.5 kde-plasma/plasma-meta-5.14.5 gentoo Testing for amd64, arm, arm64 and x86
KDE Plasma master branch kde-plasma/plasma-meta-9999 KDE Live version
Note
続ける前に、Plasma プロファイルを選択していることを確認してください。

インストール

kde-plasma/plasma-meta パッケージが完全な Plasma 5 デスクトップを提供しており、多数の USE フラグによって設定可能です:

USE flags for kde-plasma/plasma-meta Merge this to pull in all Plasma 5 packages

browser-integration Enable integration with Chrome/Firefox with browser extensions
consolekit Enable sys-auth/consolekit support instead of logind session tracking
crypt Pull in kde-plasma/plasma-vault for encrypted vaults integration
desktop-portal Enable sys-apps/xdg-desktop-portal backend implementation for Plasma
discover Pull in resources management GUI; a centralised GHNS alternative and optional sys-apps/fwupd frontend
display-manager Pull in a graphical display manager
elogind Use sys-auth/elogind for session tracking
grub Pull in Breeze theme for sys-boot/grub
gtk Enable Breeze widget style and KCM for GTK2 and GTK3
handbook Enable handbooks generation for packages by KDE
legacy-systray Add support for legacy applications using kde-plasma/xembed-sni-proxy
networkmanager Enable net-misc/networkmanager support
pam Enable support for kwallet auto-unlocking
plymouth Pull in Breeze theme for sys-boot/plymouth
pm-utils Enable support for suspend/resume with sys-power/pm-utils when using sys-auth/consolekit
pulseaudio Install Plasma applet for PulseAudio volume management
sddm Pull in the x11-misc/sddm display manager and KCM
sdk Pull in kde-plasma/plasma-sdk for Plasma development
wallpapers Install wallpapers for the Plasma Workspace

root #emerge --ask kde-plasma/plasma-meta

代わりに、kde-plasma/plasma-desktop はとても基本的なデスクトップを提供しており、ユーザーは必要な、あるいは自身が足りていないと気付いた機能の追加パッケージのみを自由にインストールすることができます:

root #emerge --ask kde-plasma/plasma-desktop
Note
この代替インストールを使った場合、kde-plasma/powerdevil (電源管理、サスペンドやハイバネートのオプション) や kde-plasma/systemsettings といった重要なパッケージを欠いているかもしれないことに注意してください。

デフォルトでは kde-plasma/systemsettings のクラシックツリービューは有効化されていません。以下の USE フラグで有効化できます:

FILE /etc/portage/package.use/systemsettingsクラシックツリービューを有功にする
kde-plasma/systemsettings classic

新しい USE フラグで systemsettings を再コンパイルします:

root #emerge --ask --changed-use kde-plasma/systemsettings

ウィジェット

kde-plasma/kdeplasma-addons パッケージ(kde-plasma/plasma-meta によって既に導入済み)には多くの有用なウィジェットが含まれています:

root #emerge --ask kde-plasma/kdeplasma-addons

ディスプレイマネージャー

SDDM (Simple Desktop Display Manager) がおすすめのログインマネージャーで、デフォルトで kde-plasma/plasma-meta を通じて自動的に導入されます。これが推奨のオプションです。代わりに、-sddm USE フラグを kde-plasma/plasma-meta に設定することで導入される LightDM を使用することもできます。選択に応じて適切に /etc/conf.d/xdm の設定を変更してください。さらなる問題が起こった場合には SDDM のページを読んでください。

SDDMmultiseat をまだサポートしていませんが、LightDM はサポートしています。

ディスプレイマネージャーを使用しない

Plasma は startx を使った昔ながらの方法で開始することもできますが、有効なセッションを確実に得られるようにするために追加の手順を踏む必要があります。以下の解決策は ConsoleKit 限定です:

FILE ~/.xinitrc
#!/bin/sh
exec ck-launch-session dbus-launch --sh-syntax --exit-with-session startkde

システムトレイ

Plasma 5は systray アイコンについて StatusNotifier 仕様を使用しています [1]。すべてのアプリケーションがこの新しいシステムに移植されているわけではないためいくつかの回避策 [2] があり、また Plasma 5は古い xembed ベースのシステムトレイアイコンを StatusNotifier のアイコンに変換する手段も持っています。

レガシーサポートは、kde-plasma/xembed-sni-proxy を導入する legacy-systraykde-plasma/plasma-meta でセットすることで有効になります。

root #echo "kde-plasma/plasma-meta legacy-systray" >> /etc/portage/package.use/plasma-systray

Pidgin

net-im/pidginx11-plugins/pidgin-indicator を必要とします。インストールが終わると Ubuntu Indicator プラグインが Tools | Plugins に表示されます。

KWallet

多くのユーザーは、ログイン後に(無線)ネットワーク接続を追加する時や kde-apps/kmail でEメールアカウントを追加する時に Plasma の暗号化されたパスワードストレージである kde-frameworks/kwallet を紹介されるでしょう。

Kwallets の管理やパスワードのインポート、エクスポートが行える、kde-apps/kwalletmanager があります:

root #emerge --ask kde-apps/kwalletmanager

KWallet の自動アンロック

kde-plasma/kwallet-pam はログインの後に続いて kwallet へのアクセスのためにパスワードを尋ねられないようにする仕組みを提供します。

root #emerge --ask kde-plasma/kwallet-pam

以下のセットアップが必要です:

  • Kwallet のセキュリティのため、GPG ではなく古典的な blowfish 暗号を使用する
  • ログインと kwallet で同じパスワードを選ぶ
  • ディスプレイマネージャーを PAM をサポートするように設定する - x11-misc/sddmx11-misc/lightdm はどちらもこの要件を満たします:
FILE /etc/pam.d/sddmSDDM を通じた KWallet PAM アンロックの設定
-auth           optional        pam_kwallet5.so
-session        optional        pam_kwallet5.so auto_start
Note
LightDM では代わりに /etc/pam.d/lightdm を編集する必要があります。
Note
ユーザーの KWallet ファイルを含むファイルシステムがログオンの際に pam_mount によってマウントされている場合、~/.local/share/kwalletd/kdewallet.salt を root ファイルシステムの同じパスにコピーしておく必要があるでしょう。そうしないと、PAM はホームディレクトリーが利用可能になる前に KWallet をアンロックしようとして失敗します。暗号化された KWallet パスワードを実際に格納している ~/.local/share/kwalletd/kdewallet.kwl ファイルについてはコピーする必要はありません。

KWallet の無効化

KWallet サブシステムを完全に無効化するには以下のファイルを編集します:

FILE ~/.config/kwalletrc
[Wallet]
Enabled=false

SSH/GPG エージェントの開始/終了スクリプト

ssh-agent のスクリプトは /etc/plasma/startup/etc/plasma/shutdown に置かれています。これについては Keychain の記事により詳しい情報があります。

GUI アプリケーションを root 権限で実行する

Warning
通常ユーザーを関連グループに追加したりコマンドを単に特権なしで実行したりすることに比べて、GUI アプリケーションを root 権限で実行するのはとても悪い考えです。kdesu は絶対に必要な時にのみ使用するようにしてください。

KDE Plasma にはグラフィカルなプログラムを root 権限で開始するためのユーティリティーがあります。kde-plasma/kde-cli-tools で提供されています - これを kdesu USE フラグとともにビルドすると kde-frameworks/kdesu へのグラフィカルフロントエンドがインストールされ、kdesu を実行することで使用できます。これは KRunner と端末エミュレーターのどちらからでも行えます:

user $kdesu <program-name>

root パスワードを尋ねるメッセージダイアログが表示されます。

Note
kwrite や dolphin などいくつかのアプリケーションは、セキュリティ上の理由から kdesu によって開かれるのを拒否します。

Applications

各リリースは Qt 5/KDE Frameworks 5 に基づく様々なアプリケーションとサポートライブラリからなっています。

入手可能なバージョン

KDE Gentoo Ebuild repository Status
KDE Applications 18.08.3 kde-apps/kde-apps-meta-18.08.3 gentoo Stable for amd64 and x86
KDE Applications 18.12.1 kde-apps/kde-apps-meta-18.12.1 gentoo Testing for amd64 and x86
KDE Applications 18.12 stable branch kde-apps/kde-apps-meta-18.12.49.9999 KDE Live version
KDE Applications master branch kde-apps/kde-apps-meta-9999 KDE Live version

KDE Applications は以下のメタパッケージに分かれています:

Package name Description
kde-apps/kdeaccessibility-meta アクセシビリティアプリケーションおよびユーティリティー。
kde-apps/kdeadmin-meta システムの管理に役立つ管理用ユーティリティー。
kde-apps/kdecore-meta ファイルブラウザ、エディタ、端末エミュレーターなどの基本的なアプリケーション。
kde-apps/kdeedu-meta 教育用アプリケーションとゲーム。
kde-apps/kdegames-meta 標準的なデスクトップゲーム。
kde-apps/kdegraphics-meta 画像ビューワー、カラーピッカーなどのグラフィックアプリケーション。
kde-apps/kdemultimedia-meta オーディオおよびビデオの再生アプリケーション、サービス。
kde-apps/kdenetwork-meta ネットワークアプリケーションや VNC サービス。
kde-apps/kdepim-meta メーラー、アドレス帳、予定管理などの PIM アプリケーション。
kde-apps/kdesdk-meta さまざまな開発ツール。
kde-apps/kdeutils-meta アーカイバー、電卓などの標準的なデスクトップユーティリティー。

インストール

kde-apps/kde-apps-meta パッケージが完全な Applications バンドルを提供しますが、代わりに上のリストから1つまたは複数のより小さなメタパッケージを選ぶこともできます:

root #emerge --ask kde-apps/kde-apps-meta

ローカライゼーション

Plasma-5 や Applications はパッケージ毎に ローカライゼーション を含んでいます。ローカライゼーションは systemsettings で有効にできます。

KDE PIM

KDE PIM はメール、カレンダー、連絡先その他を含む個人的な情報を管理するためのアプリケーションスイートです。これにはいくつかのオプションの実行時依存関係があり、機能を拡張することができます:

Frameworks

KDE Frameworks 5は KDE Plasma 5や KDE Applications の基礎を提供するライブラリやソフトウェアフレームワークの集まりですが、どのような Qt アプリケーションからでも活用できます。

Frameworks はその大部分がライブラリーでありユーザー向けの機能をほとんど提供しないため、手動でインストールする必要はありません - 必要なパッケージは依存関係として自動的に導入されます。

入手可能なバージョン

KDE Gentoo Ebuild repository Status
KDE Frameworks 5.52.0 kde-frameworks/*-5.52.0 gentoo Stable for amd64 and x86, Testing for arm
KDE Frameworks 5.54.0 kde-frameworks/*-5.54.0 gentoo Testing for amd64, arm and x86
KDE Frameworks master branch kde-frameworks/*-9999 KDE Live version

さらなる KDE ソフトウェア

ほとんどの重要な KDE アプリケーションは Gentoo ebuild リポジトリに含まれており、その多くは kde-appskde-misc カテゴリーにあります。

トラブルシューティング

サブ記事 トラブルシューティング を参照してください。

参考

外部リンク

References