eselect

From Gentoo Wiki
Jump to:navigation Jump to:search
This page is a translated version of the page Eselect and the translation is 100% complete.
Other languages:

eselect は Gentoo システムの管理と構成のためのツールです。システムの挙動を変更するものであり、システム管理者によって注意深く使用されるべきです。eselect は構成ユーティリティを書くためのモジュール化されたフレームワークであり、以下の要素から成ります:

  • eselect という名前のメインのプログラム (app-admin/eselect で見つかります)
  • それぞれのタスクを実施する、様々なモジュール (*.eselect ファイル)
  • 一貫した挙動を確保するのを助け、新しいモジュールを簡単に作成できるようにする、複数のライブラリ


モジュールは複数のアクションを提供します。典型的なアクションは、何らかの情報を表示したり (listshow アクションがよく使われます)、システムを何らかのかたちで更新したり (例えば、setupdate) します。各モジュールはまた、モジュールの使い方を説明する helpusage アクションも提供します。

現在インストールされているすべてのモジュールを一覧表示するには、eselect を引数なしで実行してください。eselect ユーザガイドも参照してください。

インストール

app-admin/eselect パッケージは system 集合の一部なので、デプロイされた Gentoo Linux にはすでに eselect がインストールされているはずです。

USE フラグ

USE flags for app-admin/eselect Gentoo's multi-purpose configuration and management tool

doc Add extra documentation (API, Javadoc, etc). It is recommended to enable per package instead of globally
emacs Add support for GNU Emacs
vim-syntax Pulls in related vim syntax scripts

Emerge

USE フラグを変更したら

eselect パッケージのみに対する USE フラグを変更したら、新しいフラグが適用されるように eselect を再ビルドしてください。eselect は system 集合に含まれているので、world ファイルに追加しないように、--oneshot を使用するべきです:

root #emerge --ask --changed-use --oneshot app-admin/eselect

make.conf 内で eselect に影響するグローバルな USE フラグを変更した後は、新しい USE フラグにアップデートするように world を emerge してください:

root #emerge --ask --verbose --update --deep --newuse @world

モジュール

eselect モジュールは他のパッケージとまったく同じようにインストールできます。例えば、app-eselect/eselect-repository モジュールの場合は:

root #emerge --ask --verbose app-eselect/eselect-repository

一部のモジュールは、それらに依存するパッケージをインストールするときにいっしょにインストールされるでしょう。

インストールされている追加モジュールを見つけるための情報については、モジュールの節を参照してください。

呼び出し

単に eselecteselect help を実行することで、使い方の情報と、インストールされているモジュールとその機能の一覧が表示されるでしょう:

root #eselect help

モジュール

Gentoo では、様々なシステム設定タスクを自動化するために、数十の eselect モジュールが利用可能です。インストールされている vi エディタパッケージのうちどれを使用するか、どの emacs ディストリビューションをデフォルトにするかなど、複数のモジュールが、選択可能なサブシステムの中からの選択を可能にしています。

eselect と一緒にデフォルトで付いてくるモジュールもあれば、Gentoo リポジトリからインストールできるモジュールもあります。

現在インストールされているすべてのモジュールを一覧表示するには、eselect を引数無しで実行してください。

デフォルトモジュール

これらのモジュールは eselect プロジェクトの一部として保守されているので、app-admin/eselect パッケージがインストールされている限り、利用可能なはずです。

arptables、iptables、および ebtables

iptables/arptables/ebtables シンボリックリンクを管理します。sys-apps/iproute2system 集合の一部なので、これらのモジュールを提供するために app-eselect/eselect-iptables が依存関係グラフによってインストールされていることが多いでしょう。

user $eselect arptables help

binutils

インストールされている sys-devel/binutils のバージョンを管理します。このモジュールは app-admin/eselect パッケージの一部としては提供されておらず、sys-devel/binutils の依存である sys-devel/binutils-config によって提供されています。sys-devel/binutilssystem 集合 の一部なので、eselect binutils はすべての Gentoo システム上で利用可能なはずです。

user $eselect binutils help

editor

EDITOR 環境変数を管理します。この変数によって、多くの CLI プログラムがテキストファイルを編集するために実行するコマンドが決定されます。

visual モジュールの節も参照してください。

user $eselect editor help
関連
setting default text editor も参照してください。

env

/etc/env.d で設定される環境変数を管理します。

user $eselect env help

gcc

インストールされている sys-devel/gcc のバージョンを管理します。sys-devel/gccsystem 集合の一部なので、sys-devel/gcc-config が依存関係としてインストールされ、このモジュールを提供するでしょう。

user $eselect gcc help

GCC のアップグレードも参照してください。

kernel

/usr/src/linux シンボリックリンクは現在実行中のカーネルを指すべきです。eselect を使ってこの管理を行うことができます。

user $eselect kernel help

eselect でカーネルリンクを設定するの節を参照してください。

locale

LANG 環境変数を管理します。この変数は、ユーザのためのシステムの言語と、日時のフォーマットなどを設定します。

user $eselect locale help

ハンドブックローカライゼーションガイドおよびUTF-8 の記事も参照してください。

modules

eselect モジュールを問い合わせます。

user $eselect modules help

news

Gentoo ("GLEP 42") ニュース項目を確認します。Gentoo ebuild リポジトリの同期後にニュース項目が表示された場合は、 それらを読んで内容に従うことが重要です

user $eselect news help

pager

PAGER 環境変数を管理します。これは、ユーザに複数ページにわたるテキストを表示するために、どのプログラムが使用されるかに影響するでしょう。

user $eselect pager help

profile

make.profile シンボリックリンクを管理します。これは Portage にとって、そしてシステム全体にとって重要な設定です。

user $eselect profile help

ハンドブックと、プロファイルに関する記事を参照してください。

rc

OpenRC スクリプトを管理します。

user $eselect rc help

visual

VISUAL 環境変数を管理し、テキストエディタを実行できるターミナルのために、デフォルトのテキストエディタを設定します。

editor モジュールの節も参照してください。

user $eselect visual help
関連
テキストエディタの記事を参照してください。

追加のモジュール

以下は、Gentoo リポジトリからインストールでき、wiki で文書化されているモジュールの一部です:

  • eselect bashcomp - 特定の補完を有効化または無効化します。
  • eselect blas / eselect lapack - BLAS/LAPACK 切り換え: 数値線形代数ライブラリ。
  • eselect emacs - /usr/bin/emacs と、その補助プログラムを、使用したい Emacs バージョンに属するものにリンクします。
  • eselect fontconfig - /etc/fonts/conf.avail/ 内のファイルへのシンボリックリンクを管理します。
  • eselect gnome-shell-extensions - Gnome shell 拡張機能をがシステム全体にインストールされたかどうかを制御する、システムデフォルトを管理します。
  • eselect java-vm - デフォルトの Java VM を設定します。
  • eselect php cli - どの CLI PHP バージョンをデフォルトで使用するかを選択します。
  • eselect php apache2 - Apache がどの PHP のバージョンを使用するかを変更します。
  • eselect pinentry - pinentry ウィンドウを選択します。
  • eselect python - 望ましい/アクティブな Python インタプリタを設定します。
  • eselect repositoryPortage のための ebuild リポジトリを設定するための eselect モジュール
  • eselect ruby - 選択されている Ruby スロットを変更します。
  • eselect vi - /usr/bin/vi シンボリックリンクを管理します。

関連項目