マジック SysRq

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マジック SysRq (マジックシステムリクエスト) はカーネルに特定のキー押下を監視させ、応答として特定のカーネル関数を呼び出させることができる、カーネルハックです。マジック SysRq はキーボードまたはシリアルコンソール行からの入力によって発動します。

警告
マジック SysRq は、実運用環境やミッションクリティカルシステムではカーネル内で有効化するべきではありません! 例えば sysctl を使用して、ブート時にマジック SysRq が無効化されていたとしても、/proc/sysrq-trigger はアクセスできる状態のままです。SysRq を再有効化するのが無効化するより簡単であることは言うまでもありません。

カーネル

基本のマジック SysRq 設定:

カーネル マジック SysRq を有効化する (それぞれ CONFIG_MAGIC_SYSRQ および CONFIG_MAGIC_SYSRQ_DEFAULT_ENABLE)
Kernel hacking  --->
   Generic Kernel Debugging Instruments --->
      [*] Magic SysRq key
      (0x1) Enable magic SysRq key functions by default
重要
CONFIG_MAGIC_SYSRQ_DEFAULT_ENABLE 値はカーネル内に常に 16 進 (0x) 形式で書く必要があります (整数値ではなく)。

使い方

呼び出し

amd64 および x86 システム上では、Alt+SysRq+<コマンドキー> のキーの組み合わせがマジック SysRq 呼び出しを発動します。可能なオプションの一部について、次の表を参照してください:

コマンドキー 説明
b ディスクを同期もアンマウントもせずに、直ちにシステムを再起動します。
e init を除くすべてのプロセスに SIGTERM を送信します。
f メモリを食いつぶしているプロセスをキルするために、OOM キラーを呼び出します。キルできるものが何もなくても、パニックにはなりません。
s マウントされているすべてのファイルシステムの同期を試みます。
u マウントされているすべてのファイルシステムに関して、読み取り専用での再マウントを試みます。

さらなる情報は、Magic SysRQ についての公式の Linux Kernel ドキュメンテーションで見つかります。

メモ
すべてのキーボードが SysRq キーを含んでいるとは限りません。典型的には Print Screen が同じキーです。

外部資料